これから梅雨入りして緑もより濃くなるこの時期、皆様いかがお過ごしでしょうか?
カルプはチャンネルボード然り、サイン用切り文字で多くご利用いただいていると思います。今回はNCルーターでの、カルプカット用刃物について考察してみました。
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| カルプ文字試切削。現状も良好な小口状態なのです、が… |
弊社で使用中の専用ストレート刃は特注品で、ストックが利きません。そこで冒険しようと汎用品で幾つか長さ・刃数と条件を変えて試すも、「曲がり」や「ビビり」が発生して思ったような結果が得られない。汎用品は大抵ハイスのスパイラル多刃なので「ビビり」への対策はできても「曲がり」はどうしても解消できない。また、チャンネルボードとなると切削材の構造は2つの異なる素材が合わさったもので、どちらかは良好でも、もう一方に難があったりで中々両立することが叶わない。シート貼りの状態なら、さらにその分も考慮しなくてはなりません。
よく参考にしているサイトのなかで、『軟らかいものを切るのは難しい』とあります。うん、確かに難しい…
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| ほぼ理想に近い小口。もう何回試切削したことでしょう… |
今使用中の刃物でも良好な小口には違いありません。が、この切削材に対してより有効な刃の材質・形状や長さは、これまでの経験から解っています(画像を見比べても大して変わりない、と言われてしまうかも…)。ただどちらにせよ理想の刃を具現化するには特注に頼らなくてはならず、『元の木阿弥』となってしまいます。
機器メーカーの抱え込み、シェアの狭さも相まって特殊扱いの樹脂用刃ですが、ヤマテックでは少しでも理想の小口になるよう、今後も労を惜しまず模索してゆきます!


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