ブログ27回目_風防編

10月に入り暑さも和らいで、第２週目にはすっかり秋らしい気温になりました。
外で活動するにはうってつけの時期ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、アクリル板を使った製品は大変身近であり、いろんな形で日常に溢れています。
今回取り上げるのは、オートバイでコンソール付近についている風よけの『風防』です。
サイネージや什器加工のほかに、こういった珍しいオーダーも頂戴する機会があります。

まず、クライアントにご用意いただいた型紙をもとにスキャニング、データ化します。
手元に大型のスキャナーがないのでスマホを使って画像としてカメラに収め、
画像編集ソフトで比率や歪みを調整していきます。
フリーアプリでも最近は高機能なものが出回っていますが、
私は使い慣れたアドビ社フォトショップで。

フォトショップでの画像編集画面

画像編集が終了したらイラストレーター上に配置し、ベジェ曲線でなぞっていきます。

イラストレーター上に画像配置しベジェ曲線を描きます

なぞっただけではシンメトリーなベジェはできませんので、
左右対称になるよう、アンカーポイントでカーブを表現していきます。
モニターでは合っていても、画像上の歪みが取りきれていないこともあるので
打ち出ししたもので型紙と比べ、微調整していきます。
この作業を繰り返し型紙と誤差のない、シンメトリーなデータが完成。

今回はルーターで3tアクリル·ミスティースモークから切り出し、納品いたしました。
ご依頼いただきました風防は２種類あり、
なんと『ハーレー・ダビッドソン』の車体とカスタムサイドカーに搭載されるそうです。
いやー、ほんの少しですがカスタムバイク制作のお手伝いができるなんて
思ってもみませんでした(^^)